株式会社ふらの衛生社

【所在地】北海道富良野市字山部東17線13番地 【TEL】0167-42-2396 【事業内容】廃棄物処理業(一廃・産廃・特管収集運搬)、浄化槽維持管理業、各種槽・管渠清掃等

「結果が見える」というやりがい

クリーンな市民生活を支えるというプライドをもって

結果が目に見えてわかる仕事だから、ステップアップへの意欲にもつながる。オン・オフ共に充実していると話す、衛生社のみなさん

結果が目に見えてわかる仕事だから、ステップアップへの意欲にもつながる。オン・オフ共に充実していると話す、衛生社のみなさん

「僕らの子ども時分と違って、今の子たちの中にはバキュームカーを見て『カッコイイ!』と思う子も結構いるようです。普通のトラックとは形が違うし、しょっちゅう見る車両ではないですからね。時代は変わったんだな、と感じますね」

株式会社ふらの衛生社の代表取締役、髙橋穣二さん54歳。
幼いころには、正直、家業がし尿の汲み取りということから偏見の目で見られた苦い記憶がある。しかし、今の時代にはそういう気配も懸念も感じられないという。

4人の息子の父でもある代表取締役の高橋穣二さん。「何でもやってみたいほうなので」と趣味は多彩な様子

4人の息子の父でもある代表取締役の髙橋穣二さん。「何でもやってみたいほうなので」と趣味は多彩な様子

昭和42年に父が起業し、その後、事業所のごみ収集と浄化槽の管理も行うなど事業を拡大。末っ子の髙橋さんが後継者として入社したのは平成元年、28歳の時だった。大学入試の時点ですでに後を継ぐことを考えて北見工業大学の環境工学科に進み、卒業後は札幌にあった業界トップの企業に就職。経験と知識を磨いて帰郷した。

翌年からは専務取締役として最前線に立ち、代表取締役に就任したのは平成18年。父の仕事を継ごうと思ったのは、誰かがやらなければいけない仕事だから。

「知らず知らず、父に洗脳されていたのかもしれません(笑)」

代表就任までの18年には大きな変革があった。平成に入って環境への取り組みが進み、廃棄物に関する法改正がめまぐるしく行われたのだ。平成13年には富良野市でも「燃やさない・埋めない」を基本理念に、14種分別が始まる。

法律が変わるたびに対処を変えなければいけない収集・運搬の仕事は、想像以上に大変だったろうと思うが、そんなことはないと髙橋さんはいう。

「世の中の流れが変わるという、いいタイミングで家業に携われたのはありがたいことだったと思います」

ふらの衛生社のごみ収集車が回るのは、一般市民が出すごみステーションのほか、スーパーや病院などの事業所

ふらの衛生社のごみ収集車が回るのは、一般市民が出す資源回収ステーションのほか、スーパーや病院などの事業所

法改正によって、それまでは他のごみと一緒に収集されていた病院の廃棄物が、産業廃棄物の中でも特別に管理すべきものと指定されたことを受けて産廃の収集を始めるなど、法律とともに、ふらの衛生社もうまく転換することができた。

ごみ・し尿の収集、浄化槽の管理に加えて、緊急で入ってくる下水管や道路側溝の高圧洗浄。それが、現在のふらの衛生社の仕事だ。
面接では「何をやっても汚い仕事ですよ」ということを真っ先に伝えている。

諒介さんの幼なじみでもある白椛勝宏さがが浄化槽管理士の試験を受けに出かけたときは、会社のみんなで旭川空港に見送りに行ったとか

諒介さんの幼なじみでもある白椛勝宏さんが浄化槽管理士の試験を受けに出かけたときは、会社のみんなで旭川空港に見送りに行ったとか

冬は雪はねから始まる浄化槽の仕事。場合によっては1時間以上、除雪に時間を費やすことも

冬は雪はねから始まる浄化槽の仕事。場合によっては1時間以上、除雪に時間を費やすことも

「汚いし、きついし、臭いし。ただ、作業を終えたときには、その現場がピカーッときれいになって、お客さんに喜んでもらえる仕事です、と話しています」

3ヵ月の試用期間を経て、晴れてスタッフとなった後は、自分たちの仕事が人の生活の下支えになっているという、そこに価値観を見出し、自負心をもって進んでほしいともいう。

「少なくとも、世の中でいわれている環境分野の仕事ですので、微力ながらも自分が頑張ることで、大げさかもしれないけれど、子どもたちの将来に少しでもいい環境を残せれば、そんな思いもあります」

タクシー運転手から転身して16年。若い人に対しては「特に何かを言うことはなく、見守るだけです」

タクシー運転手から転身して16年。若い人に対しては「特に何かを言うことはなく、見守るだけです」

高橋さんが俳優・渡辺謙似と評する大谷二安(おおがい つぐやす)さんは、16年前にタクシー運転手から転身。ちょうど、ごみの収集が富良野市から民間へと移行する時期だった。

ふらの衛生社の仕事に終わりはないと大谷さんはいう。そして言葉をつなぐ。
「終わりはないんですけれども、その日1日の仕事の終わりは必ず見えるんです」

奥さんの許可もやっともらえて、休日はバイク人生まっしぐらの大谷さん。「人生、楽しまなきゃね」

奥さんの許可もやっともらえて、休日はバイク人生まっしぐらの大谷さん。「人生、楽しまなきゃね」

それは、髙橋さんが話してくれた「作業を終えたときには、その現場がピカーッときれいになる」ということ。成果がきちんと目に見える仕事なのだ。
しかし例えば、ごみ収集であれば前日きれいにした場所には、24時間経たないうちに再びごみが積み上げられる。
人間が生活を営む以上、このサイクルに終わりはない。

「今は父に勝てるものがないので、父が持っている免許はもちろん、持っていない免許の取得も目指します」

「今は父に勝てるものがないので、父が持っている免許はもちろん、持っていない免許の取得も目指します」

髙橋さんの長男で3年前に入社した髙橋諒介さんはいう。
「一生懸命きれいにした場所が翌日にはまた、ごみで満タンになっている。毎日がルーティンワークというのもあって、最初のうちはストレスと疲れが大きい仕事でもあります。でも根気よくやっていると、ストレスが意地に変わって、最後はプライドに変わるんです」

ベテランになると、袋を持っただけで、重みなどから指定外の異物が入っていることが推測できる

ベテランになると、袋を持っただけで、重みなどから指定外の異物が入っていることが推測できる

特にきついのは、お盆のお墓参り後のごみ収集。墓参り客には富良野在住ではない人も多く、分別のことが理解されていないからだ。
お供えした花はゴムで結ばれたままのことがほとんどで、ふらの衛生社のスタッフがゴムを1個1個ハサミで切って分別。未開封の缶ビールも、中身を空けて分別し収集する。その数は膨大。

理不尽ともいえる作業を乗り越えると、意地がプライドにステップアップしていくということなのだろう。

事務スタッフと談笑する高橋諒介さん(右)。取締役として、ふらの衛生社の今後を背負っていく

事務スタッフと談笑する髙橋諒介さん(右)。取締役として、ふらの衛生社の今後を背負っていく

札幌で就職していた諒介さんが父の仕事を継ごうと決めた、大きな理由には祖父の存在があった。
以前から「お前がやれ」と言われ、病に倒れた後も病室で「そろそろどうだ」と言われたが、「継ぐ」とも「継がない」とも返事をしないまま、祖父が他界。意思表示をしなかったことを後悔し、一人で真剣に考え決めた。

履歴書を直接父に手渡し、家族も居る場で2時間の面談。
「今の会社を必ず円満に辞められたら」という条件をクリアし、25歳の時に入社した。

ふらの衛生社には現在、27歳の諒介さんを含めて20代は4人。そのうち2人は国家資格の浄化槽管理士を取得。ここ数年で20代が増えたことから、周りの企業にも羨ましがられるといい、髙橋社長もちょっとうれしい笑顔を見せる。

まず必要なのは大型免許。それさえあれば、仕事は始められる

まず必要なのは大型免許。それさえあれば、仕事は始められる

「目の前のことだけじゃなくて、その先にあることも含めて、何のためにコレをするのか。そのために、何をどうすればいいのか。そこがちゃんと意識されれば結果が目に見える仕事だから、成果が意欲につながり、やりがいにつながっていくと思うんです」と高橋さん。

実際に現場がきれいになることと同時に、大谷さんも諒介さんも話してくれたように「ありがとう」や「毎日ご苦労さま」と言葉をかけられることで、「人に喜んでもらえる仕事だ」という実感が得られることも、この仕事を続ける力になっている。

そしてもうひとつ、充実した仕事には充実したオフがあることも大切な要素。

シフトは7時〜16時と8時〜17時。残業はほとんどなく、あっても30分程度

シフトは7時〜16時と8時〜17時。残業はほとんどなく、あっても30分程度

就業時間内でほぼ仕事が完了し、休日出勤はあるが隔週で週休2日。
「オンとオフがはっきりしていて、自分の時間が有効に使えるんです」
そう話す大谷さんは、昨秋から休みの日には750ccのバイクに乗ってツーリングに出かけるのを楽しみにしている。お気に入りのコースは桂沢湖から南大夕張までの間。
「道の広さ、曲がり具合、直線の比率が最高にいい」と目を輝かせる。

ごみ収集、し尿収集、浄化槽の保守点検。取締役としてオールラウンドに目を配り、作業もこなす

ごみ収集、し尿収集、浄化槽の保守点検。取締役としてオールラウンドに目を配り、作業もこなす

一方で、諒介さんは密かに英語を勉強中。富良野に滞在する外国人観光客が増えるなか、外国語表示など、ごみ収集も国際化が必要な時代に入ってきている。英語を学ぶのは、外国人観光客に何かを直接伝えたいからではなく、英語が話せるという裏づけをもって、然るべき提言をしたいからだ。

バイクツーリングでリフレッシュ、新たな目標に向かって勉学に励む。オフタイムの使い方は人それぞれ。でも、どちらも充実したオンタイムの活力源になっていることは間違いない。

企業概要

企業名 株式会社ふらの衛生社
所在地 〒079-1581 北海道富良野市字山部東17線13番地
電話番号 0167-42-2396
FAX 0167-42-2396
メールアドレス
ホームページ https://www.facebook.com/株式会社-ふらの衛生社-1659360614306211/
設立 1967年
事業内容 廃棄物処理業(一廃・産廃・特管収集運搬)、浄化槽維持管理業、各種槽・管渠清掃等

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