有限会社菓子司新谷

【所在地】富良野市朝日町4-7 【TEL】0167-22-1444 【事業内容】和洋菓子製造販売

最終更新日:2026年1月5日

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素朴で豊かなお菓子の百年物語

富良野と共に歩み、菓子を通じて魅力を届ける

富良野市民に長年愛されている銘菓「へそのおまんぢう」。富良野産小麦のしっとりしたカステラ生地の中に、美瑛産小豆のこしあんがたっぷり。季節限定の味もあり、観光客にも人気のお土産だ

北海道の中心に位置する“へそのまち”富良野には、半世紀以上にわたり愛されてきた銘菓がある。「菓子司 新谷」の「へそのおまんぢう」だ。

しっとりしたカステラ生地の中には、美瑛産小豆のこしあんがたっぷり。夏の富良野の一大イベント「北海へそ祭り」では、毎年餅まきならぬ“へそのおまんぢうまき”が行われるほど、まちに根付いたお菓子だ。

JR富良野駅から徒歩約5分、十字街と呼ばれる市の中心部に店を構える「菓子司 新谷」。地元では「新谷さん」と呼ばれ親しまれている

「菓子司 新谷」は富良野市で菓子問屋として創業し、2025年で111を迎える老舗。「へそのおまんぢう」をはじめ、「ふらのチーズケーキ」や「ふらの雪どけチーズケーキ」など数々の人気商品を生み出し、まちの発展を支える一翼を担ってきた。2008年には、当時、社長同士親交のあった千歳市の菓子メーカー「もりもと」のグループ会社となったことで、新たな販路も広がった。ファンを増やし続ける今も地元の素材を大切にし、素朴で豊かな“富良野の味”をつくり続けている。

「新谷」と千歳に本社を構える「もりもと」の2社を率いる森本社長。休日には散歩やジョギングなど自然の中で過ごすのが好きだが、最近は家で読書をしていることが多いそう

新谷を舵取りするのは「もりもと」社長でもある森本真司さん。

「新谷は富良野の方々に育ててもらったお店。その価値を大切に守りながら、お菓子を通じてより多くの方に富良野の魅力を知っていただくことが、私たちの使命だと思っています」。

2社を束ねる身のため、社員とのやり取りはオンラインが中心だが、「社員たちが自発的に動く姿を見ると、私がいない方がのびのびしているかもしれません」と笑う。その様子から、現場への信頼がうかがえる。

デザイン担当のスタッフと商品リーフレットについて打ち合わせ。社長の気さくな人柄もあり、社員も自然体で意見を交わせる

森本社長が求める人材像は明確。「お菓子が好き」「富良野が好き」「人を喜ばせたい」という想いを持つ人だ。

「スキルや知識は後から身につきますし、未経験でもコツコツ努力できる方であれば必ず成長できます。一番大切なのは“富良野と共に生き、お客様に喜びを届けたい”という想い。それが、新谷が地域に必要とされ続ける土台になる」と語る。

ワッフル生地の中に「ふらの牛乳」を使ったカスタードクリームをたっぷりと入れ焼き上げた「ふらのキューブWa!ffle」と、フィナンシェ生地をクッキーのように薄く焼いた「ふらのフィナンシェベイク」。どちらも人気の新商品だ

実際、新商品の開発やイベント企画では社員の意欲を尊重し、挑戦の機会を積極的に与えている。「今年は『キューブWA!ffle』と『ふらのフィナンシェベイク』という社員考案の新商品を発売し、好評です」と目を細める。

製造部でリーダーを務める前田さん。小学1年生の息子さんは和菓子派で「へそのおまんぢう」が大好き

入社9年目の前田紗千恵さんは、製造部で和菓子部門のリーダーを務め、13名の従業員を束ねる立場だ。高校時代に地元の菓子店でアルバイトをしたことがきかっけでこの道に進み、一度新谷に入社したのち札幌の菓子店や接客業を経て、再び富良野へ戻ってきた。

製造現場では、多くのスタッフが計画に沿ってきびきびと働く。今は「ふらのチーズケーキ」製造の準備の真っ最中

前田さんが新谷を選んだ大きな理由の一つが、子育てとの両立のしやすさだ。

職場には同年代や先輩のママさんが多く、「子どもが体調を崩しても“無理しないで”と言ってもらえる。子育てに理解があり、相談しやすい雰囲気がありがたいです」と話す。

どこか懐かしい味わいの「ふらのバターカステラ」は、一つひとつ丁寧に手づくり。自動化した生産ラインもありつつ、新谷のお菓子は仕上げを手作業で行うものが多い

リーダーとしての仕事は、日々の生産計画から品質・在庫管理、作業の割り振りなど多岐にわたる。洋菓子部門から異動してまだ数カ月ということもあり「至らない部分はたくさんある」というが、特に痛感するのが人をまとめる難しさだ。「人それぞれ考え方も技術力も違うので、どこをゴールにしたらいいのか試行錯誤しています」という。

北海道の“へそ”をかたどった人形焼風の「へそのおまんぢう」。多い日だと1日に6000個以上を製造する

「へそのおまんぢう」の焼き上がりは柔らかくて熱々。崩れないよう型から外す作業ができるのは、熟練の腕を持つスタッフだけだ

それでも、現場をより良くしたいという強い気持ちがある。従来の仕事のやり方を見直し、より働きやすい環境にしたいと奮闘中だ。「今日はロスをこの数字以内に収めたいなど、小さな目標をたくさん立てて達成できたときが嬉しい」と前田さん。日々取り組みを重ね、和菓子部門に新しい風を運んでいる。

販売の高杉さんは、明るくハキハキとした受け答えが印象的。個人的に好きな商品は今年の新商品「キューブWA!ffle」で、「自分でも時々買って食べています」

販売担当の高杉みなみさんは、人に関わる仕事がしたいと入社し、3年目を迎えた。応募のきっかけは、お土産でもらった「ふらの雪どけチーズケーキ」のおいしさに感動したこと。企業見学で感じた雰囲気の良さも後押しになったという。

売り場の奥にあるガラス張りの洋菓子製造ブース。ショーケースに並ぶ色とりどりのスイーツは、ここで仕上げられている

クッキーシュー生地の中に、カスタードクリームと粒あんを絞り、「あんポーネ」を作っている最中。最後にマスカルポーネクリームをたっぷり絞れば完成

販売の仕事で最もやりがいを感じるのは「お客様の声を直接聞けること」。

詰め合わせの注文を受け、一緒にサイズや価格を相談しながら商品を選んだ際、最後に「あなたに頼んで良かった」と言われたことが忘れられない。「笑顔で帰られた瞬間やお礼の言葉で、また頑張ろうと思えます」と話す。

阪急うめだ本店で開催された物産展「北海道スイーツランド」にも出店。人気商品「ふらの雪どけチーズケーキ」の実演販売に、多くのお客さんが足を留めてくれた

一方で、物産展での接客は店舗以上に工夫が求められる。新谷は道外の物産展に積極的に出店しており、高杉さんもこれまで数回経験した。

「最初から新谷の商品を目当てに来るわけではないので、その中でどう商品の魅力を伝えるかが大切です」。道外の物産展では原材料や産地について尋ねられることが多く、事前準備が欠かせない。大変ではあるが、「お客様の反応がダイレクトに返ってくる面白さがあります。他店の接客も学びになる」と前向きだ。

店頭でも気軽に声をかけ合える和やかな雰囲気。店長、販売など、それぞれの立場で、日頃から「お客様により満足していただくには」と考えている。左から岡崎店長、高杉さん、佐々木 遥珂さん。佐々木さんにとって、高杉さんは高校の1学年先輩。お互い助け合える頼りになる同僚だ

職場については「アットホームで和気あいあいとした雰囲気」。部署間の距離も近く、資材の準備を頼んだり製造部門と連携したりと、協力し合う関係が自然にできている。頼れる先輩たちに囲まれ、着実に成長している姿が印象的だ。

営業係長兼店長の岡崎さん。前職は札幌でアパレルの販売、さらにその前は、プロサッカー選手として海外でプレーしていたという異色の経歴の持ち主。2人のお子さんのパパでもある

地元出身者が多い中、札幌からの移住を機に入社したのが岡崎喬也さんだ。子育て環境を重視して富良野を選び、「人と関わる仕事ならアパレル販売で培ってきた自分の強みを活かせる」と2022年、新谷に入社した。「実はそれまで新谷も雪どけチーズケーキも知りませんでした」と笑う。

営業として入社後しばらくして店長のポストが空き、自ら立候補した。

「前職で店長経験はありませんでしたが、販売員としての経験があればマネジメントは仕事の中で学べる」と考えたという。以来、営業職と店舗運営の“二足のわらじ”で現場を支えている。

高杉さんに、ディスプレイの気になる箇所などを伝える岡崎さん。特にディスプレイを変える季節の変わり目は、お店に関わる時間を増やしているそう

店長としては、季節商品の売り場づくりや商品開発に関わり、営業としては商談会や物産展で、新谷の商品を広くPRする。

取引先の声や道外の流行を社内に共有し、「新谷らしく富良野素材を使って商品に落とし込む提案ができる」のも、2つの職種を兼任しているからこそ。前職で培った接客力は、スタッフの指導にも活かされている。

店長経験者や営業部の先輩社員から、仕事のやり方や姿勢を学ぶ日々。労務管理がしっかりしており、ストレスなく働けている。隣のデスクの宇野文博さんは良き相談相手。勤続29年、菓子司新谷の“顔”の一人だ

働き方の面でも「前職よりも家族との時間が増え、休日も充実しています」と満足げだ。フレックス制やシフト制を柔軟に活用し、繁忙期以外の残業が少ないのも、魅力に感じることの一つだと教えてくれた。

社員の言葉を通して浮かび上がるのは、百年企業を支えている誇りと、富良野の魅力をお菓子を通して広めたいという想い。

ただ“続いてきた”のではなく、守るべきものを守り、変えるべきところに手を入れて、これからも地域とともに歩む――。その姿勢こそが、新谷を長く愛される存在にしているのだろう

「共に働くなら、チャレンジ精神のある方に仲間になってほしい」と森本社長。製造も販売もゼロから経験を積める職場で、地域に貢献できる人材へと成長できる

新谷が目指すのは、地元に愛され、観光で訪れる方にも「富良野らしさ」を伝える架け橋となること。「この想いに共感できる方と、ぜひ一緒に地域を元気にしていきたい」と森本社長。富良野で生まれ育った味が、日本全国、世界へと届ていけるように。

企業概要

企業名 有限会社菓子司新谷
設立年月日 昭和29年10月5日
業種・職種 菓子製造販売業
業務内容 和洋菓子製造販売
勤務時間(一例) 8:00~17:00(実働8時間)
給与(一例) 188,000~
諸手当 通勤手当、家族手当、住宅手当、賞与(年2回)、燃料手当(年1回)
企業PR

「へそのおまんぢう」「ふらの雪どけチーズケーキ」など

「富良野と共に生きる」を企業ミッションとして地域素材の積極活用等にて持続可能な地域社会の実現を目指しています。

お菓子が大好きな方、富良野が大好きな方、私達と一緒に地域に根付き愛されるお菓子屋さんを作っていきましょう!

電話番号 0167-22-1444
FAX 0167-22-2194
ホームページ http://yukidoke.co.jp/
所在地 〒076-0026 富良野市朝日町4-7

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