農業生産法人 株式会社 天間農産本舗

【所在地】富良野市字山部西22線16番地 【TEL】0167-42-3133 【事業内容】農業・農産物販売

最終更新日:2018年12月6日

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スタッフの仲の良さが農園の宝

法人化で実現した働きやすい環境が「スイカ作付面積日本一」を支える

農園の作付面積は露地スイカ19.4ha、ハウススイカ0.8ha、ハウスメロン0.2ha、醸造用ブドウ5.8ha、小麦11.6ha

「天間さんのところは、いつも畑から笑い声が聞こえるね」。

ご近所にもスタッフの仲の良さで評判の「天間農産本舗」は、スイカ作付面積日本一。

主に九州へ出荷しており、ユニークなネーミングの露地スイカ「ヒグマのごちそう」で知られている。

1株につき1玉を厳選し、有機肥料100%で育てたハウススイカ「マドンナ」もあり、ネットショップや東京のフルーツ専門店で、1万円前後の値が付くこともある高級品だ。

山部エリアの人気スイカ「ヒグマのごちそう」は天間農産本舗が中心になり生み出したブランド。収穫時期は1日平均1000玉、多い日は2000玉近くも出荷するのだそう。

「若い人が安心して働ける農園にするには、法人化や福利厚生も大切」と天間社長

代表取締役の天間幸博さんは、もともとは稲作農家の2代目。

1970年代に国の減反政策が本格化したのをきっかけに畑作に転換し、醸造用ブドウとスイカの栽培に取り組んできた。

スイカの需要が多い道外への売り込みに成功して畑を広げ、スイカの作付面積は露地とハウスを合わせ、20haを上回るまでになった。

小売業が個人商店から量販店の時代になり、生産者が大手スーパーの年間契約に対応するには、安定した出荷量と高い品質を維持しなければならない。

農作業に必要な人手を確保し、一人ひとりの栽培技術を向上させるには、働きやすい環境づくりが必要だ。そう考えた天間社長は、農業に強い経営コンサルタントの力も借り、2008年に農園を法人化した。

「みんなのおかげで穫れたスイカだから、家族や友達、大事な人にあげてもらいたい」と、毎年穫れたてのスイカを従業員に配っている

法人は個人経営より福利厚生の経費がかかるが、天候不良で不作だった年も借入金で乗り切った。

持ち家が多く、賃貸アパートが少ない富良野で、農業を目指す若者を受け入れるため、単身者向けの社宅も完備。

農機具の免許取得の助成と取得後の手当、講習会受講の応援、手作りの昼食の用意もあり、至れり尽くせりの環境だ。

「法人になれば、個人経営の農家より社会的な信用度が高くなりますし、健康保険や年金、社会保障などの福利厚生を充実させられれば、従業員本人も親兄弟も安心でしょう。

会社は収支トントンでいいんですよ。利益が出たら従業員に還元します」と笑顔で言い切る。

同社では毎年収穫期に、みずみずしく実ったスイカを従業員に配る。

「みんなのおかげで穫れたスイカだから、家族や友達、大事な人にあげてもらいたいんです。

喜ばれると励みになるし、ものづくりの面白さも実感できます。

若い社員には、頑張ってよかったと思ってほしい。

産地としての信頼づくりには、ここ一番という時に頑張れる若いパワーが必要ですから」。

そう話す天間社長の声には、ベテラン農家の誇りがみなぎっていた。

「もっとスイカの作付面積を広げて、社員も増やしたいですね」と語る紀明専務。育苗や収穫の様子など農場の仕事をFacebookで発信している

長男の取締役専務・天間紀明さんは、後継者としてさらに経営を強化中だ。

2011年には、農林水産省が導入を推奨する「JGAP認証」を、富良野市内では真っ先に取得。

農産物の安全、環境への配慮、生産者の労働安全、農場経営と販売管理について、120を超える厳しいチェック項目を審査され、消費者からの信用が保証される。

認証のおかげで大手スーパーとの取引がスムーズになり、販路拡大に役立った。

また、経験と勘が頼りの農業を改革しようと、ネットワーク経由での情報共有システムにも注目。

栽培に関わるデータをどこでも引き出せるようにし、社長が急病で入院した時も、経験値の差をカバーする助けになった。

スタッフが自由に使える休憩室。広々としているので、お弁当を広げたり、横になったりと思い思いに過ごせる空間だ

「農業は、知識と経験がものを言う職人のような世界。

毎年新しい人に一から説明するより、法人で通年雇用して人を育てた方がいい。

経費の面では季節雇用の方が安上がりですが、季節雇用だと次の年に戻ってきてくれるかどうか分かりません。

もっと早く法人化すればよかったと思います」と紀明専務は語る。

収穫日のうちに全て準備し翌朝、日本中に出荷する。7~8人のスタッフがスピーディかつ丁寧に作業をこなす。

「この畑はあと1週間くらいで収穫です。1つの畑で5~6個は試し割りをして収穫時期を確認します」という天間専務。

農園ではスイカが旬を迎える夏には、毎日朝から晩まで収穫と箱詰めの作業が続く。

一方、農閑期には休みが増え、12月中旬から1月末は長い冬休みに。

夏は精一杯働き、冬は帰省したり、海外旅行に出かけたりと、メリハリのある働き方ができるが、週休2日の生活に慣れた人が、生活を切り替えるのが難しい場合もある。

「夏は曜日の感覚がなくなりますが、それが農家本来の働き方」と紀明専務はいう。

農園に求められるのはどんな人かを聞くと、「健康で明るく体力があり、元気で、みんなと仲良くできる人」との答えが、即座に帰って来た。

紀明専務の自慢は、スタッフの仲がいいこと。笑顔で会話が弾む毎日だ

紀明専務の長男・祐貴くんは小学校2年生(撮影当時)。今の夢は、北海道日本ハムファイターズの選手になること

スタッフ同士が家族や兄弟のように仲がいいことは、同社の自慢のひとつ。

仕事が終わっても、仲間とおしゃべりして残っている人。

笑顔で競い合って働く人。

みんなが日本一おいしい農作物を育てようという目的のもと、力を合わせて頑張っている。

「人とつながっていないと、本当の幸せは感じられません。

農園の中だけでなく、資材や肥料でお世話になる方たちとの人の輪も大切。

そして何より、食べてくれる人がいるからこそ、農業っていいなと思えるんです」。

紀明専務が自信を持ってそう言い切る姿に、父ゆずりの農業への誇りが感じられた。

埼玉県出身の社員、関根保さん。農業大学在学中に天間農産本舗で農業研修を受けた。卒業後、一度は県内で就職したが、縁あって天間農産本舗に転職した

「農機具をまかせてもらえるようになり、信頼されていると実感できました」と笑顔で語る関根さん

同社では農業研修生を積極的に受け入れており、その縁で道外から就職した社員もいる。

埼玉県出身の関根保さんもその一人。

小さな頃から理科が好きで農業に関心があり、農業高校から埼玉県農業大学校へ。

在学中に、ここ天間農産本舗で農業研修を受けた。

しかし、「自分が農業をやるとしたら、土地も農機具も借金をして買わなければならない。

今の自分には難しい」と慎重に考え、卒業後は埼玉の精米工場に就職。

農家の生産物を商品にする大切な仕事ではあるが、工場の仕事が忙しくなるにつれ、また畑で働きたい気持ちが高まった。

埼玉で紀明専務を交えて歴代の研修生が集まる機会があり、農業をやりたいという願いを訴えた。

「じゃあ、うち来る?」。紀明専務の一言で、関根さんの決意が固まる。

公務員一家の家族も、転職先の農園が労災保険などの福利厚生がしっかりしていると知り、安心して送り出してくれた。

1LDKの社宅でくつろぐ関根さん。富良野に友人ができ、出かけることも増えた

社宅のおかげで住む場所に困らなかったことは、新生活の大きな支えになった。

富良野には天間さん一家しか知り合いがいなかったが、地域の人が名前を覚えて声を掛けてくれるようになった。

青年団に参加して友達が増えた今は、休日に誘われる機会も多い。

慣れない雪国での雪かきや雪道の運転は大変で、ドカ雪でハウスがつぶれないように、夜中に雪下ろしをすることにも驚いたが、何時頃に雪下ろしに行けばいいか、自分で予想できるようになった。

賃貸物件が少ない富良野で、単身者用社宅を8室用意。市営住宅を買い上げ、内装をリフォームした

関根さんが入居している部屋と同じ間取りの社宅。日当たりのいい明るい1LDKは単身者には十分な広さだ

意外なことに、慣れるまで一番苦労したのは「ごみの分別」だという。

ごみの資源化率90%以上の富良野は、分別が日本一厳しいといわれ16項目もある。

「それだけ環境を大切にしているってことですよね。

農業のまちですから。

今は何か買う時から、分別を考えています」と関根さんは笑う。

 

抜群のチームワークで出荷作業を進めていくスタッフたち。スイカは畑で完熟したものを収穫するので、早朝の畑の中みんなで食べるスイカは最高だとか。

 

仕事が楽しいのは、畑でスイカを試し割りして、旨さを実感できた時。農園を訪れた修学旅行生が、スイカをおいしそうに頬張る姿を目にする時。

そして、毎年スイカを送っている埼玉の古い友人に「もう他のスイカは食べられなくなったよ」と絶賛され、

「そうだろ? 日本一だからな。

スイカ畑の面積だけじゃなく、味も何もかも日本一なんだ」と自信満々に言い切れる時。

「日本一」をモチベーションにできる仕事に、夢とやりがいを感じている。

農作業の合間に語らう天間さん親子と関根さん。この笑顔からおいしいスイカが生まれる

「新しい人が入ってきたら、しっかり育てたいですね。

つらいこともあるけれど、楽しいだけだったら仕事じゃない。

やり続ける根性があれば、苦手なこともできるようになります。

仕事はいつも同じじゃなくて、いろいろやらせてもらえるし、作るものは同じでも、環境は毎年変わります。

いかに平年に近付き、平年を追い越すかが課題です」と生き生きと話す関根さん。

転職して5年経った今、農業にかける情熱は高まるばかりだ。

 

企業概要

企業名 株式会社 天間農産本舗
設立年月日 2009年10月
業種・職種
業務内容 農業・農産物販売
勤務時間(一例)
給与(一例)
諸手当 ○通勤

○家族

○住宅

○残業

○早朝

※各種条件有り
企業PR
電話番号 0167-42-3133
FAX 0167-42-3134
ホームページ https://tenmanousanhonpo.com/
所在地 〒079-1572 富良野市字山部西22線16番地

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